世帯当たりの消費エネルギーの約3割を占める給湯料金

高効率給湯器であるエコキュートで、給湯にかかる光熱費をぐっと抑えられたら嬉しいですよね

効率が良いうえに、電気料金がお得な時間帯(深夜時間帯)にお湯を沸かすので、ガスから切り替えの場合は光熱費が年間で数万円お得になったという方もいらっしゃいます。

ですが、ガス給湯器をご使用の方は以下の点を気を付けないと、せっかく交換する気になったのに交換できませんとなってしまうパターンもありますので、まずは以下の点をチェックしてみましょう。

1.設置スペースと搬入経路

比較的小柄なガス給湯器に比べ、エコキュートは370Lくらいのお湯をためる貯湯ユニットとエアコンの室外機と同じようなヒートポンプユニットが必要になりますので、ある程度の設置スペースが必要になります。

一般的な370Lの角型貯湯ユニットでは、寸法が630x730x2100(mm)位になりますので、メンテナンススペースも含め800×800(mm)位の設置スペースが必要です。それと併せてエアコンの室外機のようなヒートポンプユニットの寸法が820x320x720(mm)位なので900x400(mm)位の設置スペースが必要になります。

大まかな目安としては、エアコンの室外機のスペースに加えて800x800(mm)といったイメージです。

もちろん、狭いスペースに対応する薄型タイプもあり、そちらは設置できる可能性もありますので、そちらのサイズも記載いたします。

一般的な370Lの薄型貯湯ユニット寸法が430x1120x1900(mm) となりますので、500x1200(mm)位の幅広の設置スペースが必要になります。

ガス給湯器設置の場合は壁に設置するなど、狭いスペースでの設置も可能ですが、逆にエコキュート設置はある程度のスペースが必要になりますので、特に注意してください。

もう一つ注意が必要なのが搬入経路になります。

先ほどの貯湯ユニットの搬入に、角型ですと700mm位、薄型でも500mm位の経路の幅が必要になります。

また搬入経路に曲がり角がある場合ですと貯湯ユニットを取りまわす際のスペースが必要になります。

角型ですと700mmを回転する位のスペースで可能ですが、薄型ですと1000mm以上を取りまわすスペースが必要になりますので、かなり困難になります。

通路の幅と貯湯ユニットの長辺の関係を下記に示しますので、参考になさってください。

通路が直角の場合は、通路の幅、Aの二乗+Bの二乗が、商品の一番長い辺の二乗より長ければ搬入可能です。
※ぎりぎりではなく、ゆとり幅がある程度必要になります。

もしも、宅外の搬入が困難な場合は宅内搬入を検討しますが、やはり同等の経路幅が必要になりますし、追加の工事料金も必要になりますのでご注意ください。

2.床暖房や浴室乾燥暖房に使用していませんか?

ガス給湯器は実際にガスを燃焼させる為、非常に高い熱エネルギーを作り出せます。

その熱エネルギーを利用して、床暖房や浴室乾燥暖房に使用するのもガス給湯のメリットの一つになります

もしも床暖房や浴室乾燥暖房がガス対応の機器でしたら、お取替えのパターンは3つになります。

1.ガス給湯器(既存)とエコキュートの併用

2.床暖ユニットとエコキュートの併用(浴乾は換気扇のみにする)

3.床暖ユニットとエコキュート及び電気式の浴乾の併用

パターン1は既存のガス給湯器がまだ設置して10年未満位、まだまだご使用になられる場合に、床暖と浴乾機能はガス給湯器から賄い、お風呂や家の給湯はエコキュートから賄うようにする方法です。こちらですと給湯料金は削減を見込めますし、床暖機能と浴乾もご使用になれます。こちらはエコキュート設置費用と配管を手直しするなどの費用で済むのでまだ費用は抑え気味になります。

パターン2は床暖ユニットと言いまして、床暖房用のヒートポンプユニットを設置する方法です。既存の床暖のパネルに床暖ユニットを接続しなおして、電気の力で床暖を賄います。お風呂などの給湯に関してはエコキュートを使用します。こちらはエコキュートの設置費用と床暖ユニットの設置費用が掛かりますので、費用は高めになります。また、浴室乾燥機にガスの熱源を用いて温風を出していたものが使用できなくなりますので、換気扇のみとなります。

パターン3はパターン2に加えて、ガス式の浴乾から電気式の浴乾に交換の費用も掛かりますので、一番費用がかかります。

以前は床暖房機能付きのエコキュートが有りましたが、現在は有りませんのでガスの多機能タイプからの交換は単機能タイプのエコキュートに何らかのユニットが追加になります。

また、お住まいのエリアによっては床暖を設置したが冬でもそれほど冷えないので光熱費の観点からご使用になっていないという方もいらっしゃいます。また床暖ユニットなどの新設が費用面などから難しいという方もいらっしゃいます。そのような場合床暖を閉栓してしまうという選択もございます。閉栓している間はもちろん床暖は使用できませんが、再度床暖ユニットを設置して再開することもできます。

特に既存の給湯器が故障してしまった場合などは急に費用が必要となりますので、一旦急場をしのぐなどという場合には1つの選択かと思います。

そのような理由から、床暖房や浴室乾燥暖房をご使用の場合は、エコキュートとガスの併用やエコキュートと床暖ユニットの併用がお勧めとなります。

以上の点をご注意いただいて、まじめデンキにお問い合わせ頂ければ、お客様にぴったりのエコキュートをご提案いたします。