エコキュートを上手に活用するためには、「1日に家庭で使用するお湯の量」に適したサイズのタンク容量を選択しなければいけません。したがって、一日にどの程度のお湯を家庭で使用しているのかは掴んでおく必要があるでしょう。もちろん、季節によってシャワーの頻度などが変わってきますの、以下で紹介する数値はあくまで参考程度に考えてください。

  • お風呂の湯船を貯める場合の湯量 ⇒ 180L
  • 一回のシャワーで利用する湯量 ⇒ 80L(1回/8分)
  • 1日の洗面・洗い物・手洗いなど ⇒ 30L

上記を参考に、ご家庭で一日にどの程度の湯量を消費しているのかを計算してみると良いでしょう。

実際にタンク容量を選ぶ場合のポイント

それでは、実際にエコキュートを選ぶ場合に注意しておきたいタンク容量のポイントをいくつかご紹介しましょう。上で紹介した一般的な湯量を参考に、家族構成4人で計算してみると、1日で約620Lのお湯が必要になる計算です。この場合、「エコキュートの最大容量は550L程度なのに、全然足りない…」と不安になってしまう人が多いかもですね。

もちろん、そういう訳ではないのでご安心ください。そもそもエコキュートに記載されているタンク容量に関しては、『タンク容量=使用できるお湯の量』という訳ではありません。タンク容量とは、あくまでもタンクに貯めて置ける最大湯量のことで、「容量:370L」の場合はそのまま370Lの熱湯を貯めて置けるということです。実際にこのお湯を、お風呂や手洗いに利用する場合、熱湯のままで使用するわけでもなく、ちょうど良い温度帯にするため水道水と混ぜて蛇口から供給することとなるのです。つまり、エコキュートを導入して実際に使用できる湯量は、記載されているタンク容量の2倍程度と考えておきましょう。