今や、新築購入時や既築のお家などでも太陽光発電を付ける家庭が増えており、地球環境やエコの観点から、企業が投資や事業の為に太陽光発電を導入する会社も増えています。
今回は太陽光発電においての売電の仕組みと、売電収入に欠かせない
売電収入を増やすポイントなどについてご紹介したいと思います。
太陽光発電を導入した方や現在検討中の方は是非参考にしてみてください。
目次
そもそも売電の仕組みとは?
まずは太陽光発電システムの仕組みを解説します。
普段、私たちは電力会社から電気を買う(買電する)ことで家庭内で電気を使って生活することができています。
ですが太陽光発電を導入すると
自宅で電気を発電させることが可能になります。その為発電させた電気を使用したり、貯めたりすることで電気の買電を抑え、環境にも経済的にも生活を豊かにさせていくことができます。
その中で生活に使用する電気の量に対して発電量が上回り、余った電気のことを「余剰電力」といい、その余剰電力は電力会社に買い取ってもらうことができます。その買い取ってもらった電気の収益が売電収入といわれている収入です。
これが売電の仕組みとなります。
ちなみに10kw以上の太陽光発電システムになってくると、余剰分ではなく全量買取も可能になります。その為、投資や事業の見通しがたてやすく導入する企業も多いですが、系統連携などにかかる費用が高くなる為、初期投資のコスト面からも余剰売電を選ぶ方が多くなっています。
固定買取価格制度って?
今後は環境や災害時のためにも国は、太陽光発電や自家発電を増やし普及させていきたいとの方針から、
太陽光発電システムの導入を増やす目的で固定価格買取制度が制定されました。
この制度は何かというと、
そもそも太陽光発電システムは初期投資に費用がかかり、長期的な時間をかけて
費用を回収することになります。
その為、ある一定の期間は同じ売電価格で買取りしますよと定めた制度がこの制度になります。
この制度のおかげで太陽光発電システムを導入する人にとって安定した収入が得られるようになりました。
売電収入を増やす為におさえておくポイントとは?
売電収入の仕組みがわかったところで、
太陽光発電を導入した方なら誰でも考えることですが、どうせなら売電収入を増やして利益を得たいと考えると思います。
実は売電収入を増やす為のポイントがいくつかあります。
- 節電することで余剰電力を増やす
- 太陽光発電機器のこまめなメンテナンスで発電量を増やす
- 電力会社を変更して売電単価をあげる
以上の3点のポイントをおさえることで売電収入を増やすことができます。
節電することで余剰電力を増やす
まずは節電です。
これは節電をすることでその分余った余剰電力が増える為、売電できる電力が増えるということです。余剰電力=売電できる電力ということですね。
家庭内でできる節電方法として、使用していないコンセントなどを抜いておくことや、エアコンなどで室内の温度を適温に保ち一定にすることなども節電効果が高いと言われています。
さらに最近ではパソコンや家電などにもエコモードが搭載されているものも多く、使用していないときなどは電気を消費しないようになっているものもありますので積極的に使用していくことで節電することができます。
太陽光発電機器のこまめなメンテナンスで発電量を増やす
メンテナンスとはどういうことかというと、
多く発電させるようにするということは、発電量を落とさないようにするということです。
発電量を落とさないようにするにはメンテナンスに気を使うことが重要です。
太陽光発電の発電量を落とす原因として、パネルに影ができてしまったりなどがあります。
これは飛んできた落ち葉や鳥の糞などの多少の汚れでも影響すると言われています。昨今では台風や災害も多い為、パネルの汚れに気を配りメンテナンスするようにしましょう。※メンテナンスの場合、事故防止の為専門業者に依頼することを推奨します。
さらに、パワーコンディショナーと呼ばれている太陽光発電で発電した電力を家庭用の交流電力に変換する機器がありますが、パワーコンディショナーの故障なども発電が落ちる原因とされています。
水害や落雷によってパワーコンディショナーに影響が出ることが多く、エラーが出て故障してしまうことが稀にあります。
パワーコンディショナーは基本的に大体はメーカーの機器保証があるので、理由によっては10年から15年は無償で保証もしてくれます。
ですが、パワーコンディショナーなどの機器の故障時のあいだの発電の保証はない為、できるかぎり故障している場合は早めの対処が必要となります。
ちなみに電圧抑制というのをきいたことがあると思いますが、この電圧抑制が働いてしまうと太陽光も抑制されて発電量が落ちてしまうことがあります。
電圧抑制には外の電線の電圧が原因の場合と、家庭内の配線が原因の場合があります。
どこに原因があるかは調べてみないとわかりませんが、パワーコンディショナーなどを細かく確認することで電圧抑制についても早期に気づくことができます。
その為にも注意深く確認して機器の状態を知っておくことが重要となってきます。
電力会社を変更して売電単価をあげる
以前は私たちは限られた電力会社のみを使用していましたが、電力の自由化が認められたことで新しい電力会社が多数参入してきており、価格やプランもあらゆるものが作られてきています。
固定価格買取制度は最低限の買取価格を保証している制定のため、必ずしもその価格で売電しなければいけない訳ではないのです。
従って、より高く買い取ってくれる新電力と契約すればさらに売電収入を得ることができます。
まとめ
今回はより売電収入を得るために必要なコツやポイントをご紹介いたしました。
今回上記で説明したポイントは節電やメンテナンスのような細かい内容でしたが、太陽光発電で少しでも売電収入をあげるためには欠かせない項目です。
小さなことですがコツコツと積み重ねていけば、大きな収入となってかえってきます。
是非一度参考にして、太陽光発電のある暮らしを楽しんでみてください。