今や蓄電池業界には様々なメーカーが参入し、各メーカーがそれぞれの特徴を生かした製品を販売しています。
その為、どこの製品を選ぶべきか?など悩んでいる方や、お困りの方も多いと思います。
今回はそんな方の為に、代表的な蓄電池メーカーの特徴や強みについて調べてみましたので、有名なメーカーの

  • SHARP
  • Panasonic
  • 伊藤忠商事
  • 京セラ
  • オムロン
  • ニチコン

この6社についてご紹介してみます。

SHARP

シャープの蓄電池の製品の特徴はどの種類もコンパクトで設置場所に困ることなく導入できるのが一つメリットと言えます。
種類は大きく分けて3種類。

  • コンパクトタイプ
  • ミドルタイプ
  • 大容量タイプ

それぞれ特徴がありますが、
コンパクトタイプの「JH-WB1621」は屋内・屋外兼用で使える商品で、名前の通りコンパクトで設置しやすいのが特徴です。屋外設置の場合は簡易基礎を使用する為、設置工事の工期を短縮し、より早く蓄電池を使用できるのもメリットです。
更にミドルタイプの「JH-WB1711」は屋内設置用の蓄電システムの為、スリムに作られており、寒冷地域や塩害地域などに適しています。
更に、電気使用量が多いご家庭は大容量タイプの「JH-WB1821」がオススメです。
従来の蓄電池よりも充電速度もアップし、大容量の蓄電が可能の為、夜間電力を使った節電にも適しています。

更にシャープでは保証が充実しており、「WEBモニタリングサービス」といった蓄電池を見守ってくれるサービスがついています。
毎日、専門の担当者が蓄電池の不具合がないかをチェックしてくれる安心サポートです。定期診断の結果も随時お知らせしてくれる為、安心感を持った使用ができるのがシャープのメリットです。

Panasonic

パナソニックの蓄電池には下記の3種類の蓄電池にわかれます。

  • 創蓄連携システム
  • リチウムイオン蓄電池
  • リチウムイオン蓄電盤(壁掛け)

まずは一つ目の創蓄連携システムとは、太陽光発電用と蓄電池用で本来2つあるパワーコンディショナを一体化し、一つのパワーコンディショナにまとめ、電気を効率よく活用できるように開発された蓄電池システムです。
一体化にすることで、太陽光発電で作られた電気を直流でそのまま蓄電池に充電できる為、変換ロスを抑え効率よく電気を活用できるのがメリットです。

また、リチウムイオン蓄電池は太陽光発電を付けない家庭でも使える蓄電池で、停電時にも素早く自動で給電してくれるので電気接続を切らさずに冷蔵庫や照明などの電気機器を使用できます。

更にパナソニックではリチウム蓄電盤という業界初の壁掛け型蓄電池があるのも魅力の一つです。ただでさえ設置場所を考えないといけない蓄電池を壁掛けにできる為、インテリアの邪魔をせずに設置できるので、置き場所問題をすっきり解決できます。

伊藤忠商事

伊藤忠商事の蓄電池はsmartstarLという大容量で高出力な蓄電池が代表的です。
高出力で200V電源にも対応している為、エアコンやIH 調理機器、 エコキュートやエネファーム(燃料電池)などにも対応ができる為、オール電化のご家庭にもおすすめできる製品です。
更にGridshareが提供するAI(人工知能)と連携することにより、各家庭ごとの電力の使用パターンを学習し、自動で太陽光や深夜の安価な電気を活用した蓄電池の充放電の最適化行ってくれます。
また、伊藤忠商事の製品は停電時に強い作りになっており、
全負荷型の為、万が一の時には一部の電力だけではなく、家の全体に電力の給電がされるようになります。
更に、今後のリリース予定として、AI機能を使って、気象庁が発令する自然災害情報を検知し、それに備えて自動で充電を開始する機能を搭載した蓄電池も発売予定とされております。
伊藤忠商事は災害が多くなってきている今だからこそ使いたい、次世代の蓄電池と言えるでしょう。

京セラ

京セラの蓄電池には設定可能な運転モード機能がついていることが特徴です。
その中でも「太陽光売電優先モード」という押し上げ運転モードがあります。
押し上げ運転とは通常、太陽光発電で作られた電気は自家消費を優先して使用され、余った分の電気のみを売電することができますが、
太陽光発電優先モードにすると太陽光発電時に作られた電力を積極的に売電に回し、夜間の安価な電気を蓄電池に貯め、自家消費に活用できるので、
電力を売電したい方には特におすすめです。

更に、京セラの大容量蓄電池「EGS-LM1201」は業界でもトップクラスの蓄電用量を誇っており、家庭用蓄電池では最大級の12kWhという蓄電容量と出力をもちます。
更に、京セラの蓄電池は寒暖差に強く大容量タイプのもので−20°〜+40°まで対応している為、寒冷の強い地域で屋外設置を検討の方にも安心して選んでもらえる仕様になっています。
室内でも使えるタッチキーの室内リモコンを備えている為、停電時にも家の中から操作ができ安心です。

オムロン

オムロンと言えば家庭用電子機器や制御機器などでも有名な私たちにとっても身近なメーカーです。
そのオムロンの特徴はまず世界最小、最軽量でコンパクトな作りになっています。
その為、置き場所に困ることなく設置でき、基礎工事やクレーンでの取り付けを必要としません。
また、壁掛け設置も可能な為、屋外設置の場合水害や防災面からみても魅力的と言えるでしょう。
また、長寿命・長期保証が魅力で、一般的な蓄電池は一日のサイクル数を1〜2回と定められていますが、オムロンは1日のサイクル数無制限を実現し、1日に何回充放電を繰り返しても15年間、蓄電容量保持率70%を維持します。
また、それに伴い長期保証をしてくれるのもオムロン製品の特徴です。
万が一の場合でも予め決めておいた特定負荷家電へ、自動で切り替わり給電してくれるので安心な作りになっています。

オムロン製の特徴は業界の中では太陽光発電システムとの相性が良いといわれている為、太陽光発電をすでに設置済みのご家庭でも、後から蓄電池を後付けするのも容易になっています。

ニチコン

ニチコンの蓄電池の特徴は世界最大クラスと言われる、大容量・高出力です。
新開発されたリチウムイオン電池を搭載しており。大容量の12kwh を実現しています。その高い充放電能力を使用し、短時間でたっぷりと大容量蓄えることができ、電気が必要な時にしっかりと使うことができるのが魅力です。
増設ユニットなどを併設すれば、更に大容量の電力を確保することができます。
その為、ニチコンの蓄電池は非常時にはかなり有効的な蓄電池といえます。
自家消費や万が一に備えておきたいという方にはおすすめのメーカーです。
保証も屋外設置でも15年保証が適用されており、安心の長寿命・長期保証設計となっています。

まとめ

今回は主な蓄電池メーカーの特徴や強みを簡潔ではありますが、ご紹介してみました。
それぞれのメーカーがもつ強みや特徴があり、蓄電池の導入時にはどこのメーカーの商品にしたら良いのか悩むかもしれませんが、
ご自身のご家庭の用途や状況などに応じて、最適なメーカーを選ぶことが大事になってきます。
まずは何を優先したいのか、蓄電池に何を求めるのか、予算はどのくらいにしたいのか等をしっかりと考えた上で検討するのが良いかと思います。
また、お困りの際にはまじめ電気の専門スタッフが各種メーカーについて
丁寧に説明し、ご家庭にあった蓄電池をご提案させていただきますので
是非、まじめ電気までお気軽にご相談ください。