今、テレビやCMなどでも盛んに宣伝されている新電力とはご存知でしょうか？
卒FIT向けの人は新電力に切り替えた方がお得！！という声も聞くけど、本当に変更した方がいいの？
本当に電気料金が安くなるの？
新しいプランにした場合のメリットはあるの？
新しい電力会社への切り替えって何か不安…
とお思いの方、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか？
そんな方の為に今回は「新電力」についてや切り替える際のお得な電気活用プランを調べてみました。
目次
そもそも新電力とは？
そもそも今までは全国でも大手の１０社（北海道電力・東北電力・東京電力・中部電力・北陸電力・関西電力・四国電力・中国電力・九州電力・沖縄電力をいいます。）が電力「発電」「送電」「小売業」までも全てを独占した状態で、
高圧電力を扱う大規模な工場やデパートなど以外は自由に電力を選ぶことができませんでした。
ですが、どんどんと規制が緩和されていき徐々に選べる区分が広がっていき、
2016年の「電力自由化」によって、小売事業に幅広く企業が参入できるようになりました。
その為、全国の商店や家庭でもライフスタイルに合わせて電気が選べるようになりました。
電気の小売事業への参入が増えることで、料金メニューやサービスが今まで以上に多様化し、良くなることを目的としています。
新しい企業が参入することで、電気だけではなくガスや携帯電話料金などとセット割引などでお得に電気を使えることが期待されています。
また、大手のみでは無く地元での事業者や企業から電気を買うことも可能になる為、地域の活性化にもつながることが予想されています。
主な新電力の会社
主な新電力の会社としては下記が挙げられます。
- 東京ガス
- 大阪ガス
- ENEOSでんき
- 出光昭和シェルの電気
- エネワン電気
- エルピオ電気
- ニチガス
- ソフトバンクデンキ
- auでんき
- J:com電力
- ハルエネでんき
- 東急でんき
- HTBエナジー
- ヤマダのでんき
- まちエネ
いづれも異業種からの参入です。
あくまでも主な異業種参入企業ですが、この他にも600以上の会社が参入登録をしています。
また、新たに参入する新電力会社が電力を調達する際に、今までの大手電力会社に比べて不当な扱いを受けることが無いように、大手電力会社は部門ごとに分社化することが義務付けられています。その為に、分社化された大手電力会社の「販売会社」は新電力会社と同じように、電力の調達をしなければいけません。
そのおかげで全電力会社が消費者の為に、平等で公平なサービス展開をすることができます。
新電力に切り替えて大丈夫？
様々な電力会社を選ぶことができる新電力ですが、本当に新電力に切り替えても大丈夫？と不安な気持ちの方もいるかと思います。
結論からいうと新電力に変更しても、電気の質が変わったり、停電しやすくなってしまったりなどの不備が起こることはありません。
なぜならば、電気を作る会社や電気を送る会社は旧大手電力会社の利用しているものと変わらず同じ会社が行っています。
電気を売る小売業者が変更されるだけなので心配入りません。
たとえどのような電気小売業者を選び、
その選んだ小売業者が倒産し、無くなったりしても発電会社と送電会社によってご家庭や商店への電気の供給は継続されます。
その間に別の小売業者に切り替えることで問題無く、電気を使用することができます。
また、小売業者になるには電気小売事業として国への登録が必要ですが、どんな会社でも電気小売事業に登録できるわけではありません。
国によって厳しく審査され、審査に通過できた企業のみが登録し、参入することができます。
どのくらいその企業がシェアされているかは、経済産業省のホームページに随時公開されていますので、
確認し、安心できる事業者を自分で選ぶことが良いかと思います。
卒FIT後は深夜料金を利用して節約
卒FIT後は今までのように、固定の金額での売電はできなくなることから、
売電と自家消費のうち、自家消費の利用方法に変更する家庭が増え、蓄電池の導入を検討する方が増えています。
新電力会社の参入によって、深夜の電気料金が安くなるプランなどがあることから、蓄電池の導入はかなり有効的だといわれています。
蓄電池と深夜料金プランを活用することで
夜間の安価な電気を蓄電池に貯めておき、最も使用量の多い日中に蓄電池の電気を使用することで電気代を削減し、節約することができます。
その為、卒FITをむかえたご家庭は深夜料金プランを活用することを検討するのも良いでしょう。
深夜料金が安くなる新電力会社
電力の自由化以前から旧大手電力会社でも様々なプランがありましたが、
新電力の参入と共に電気料金プランも一気に様々なライフスタイルにあったものが登場しています。
主な深夜電気料金が安くなるプランを展開している新電力は下記のような会社があります。
- 出光昭和シェル電気
オール電化プラン（全国対応） - J:com電力
オール電化向けメニュー（全国対応） - 親指でんき
日曜から夜更かしプラン（全国対応） - CDエナジーダイレクト
スマートでんき（関東エリア） - エルピオでんき
深夜お得プラン（関東エリア） - インデックスでんき
夜トクぷらん（九州エリア）
上記プランは蓄電池の活用だけでは無く
オール電化に切り替えることや、
エコキュートなどの利用でも更に電気代を節約することができます。
エコキュートとは、ガスではなく電気でお湯を沸かすことができる機械です。
その為、エコキュートでも夜間の電気でお湯を沸かして使用すると電気代を節約することができますので、夜間がお得な電気料金を検討する場合は一緒にエコキュートの使用検討もおすすめをします。
卒FITの方向けの買取サービスも充実
卒FITをむかえた方は売電か自家消費を選ぶことになりますが、売電単価のこともあり
自家消費を選ぶ方が多くなっています。
しかし、卒FIT後も売電をすることは可能です。
単価は固定期間よりは下がりますが、卒FITの方向けの電気買取サービスもまだまだ出ています。
電力自由化により、新電力各社が続々と卒FIT買取サービスを発表しており買取サービスも各社様々のものが出ています。
主な買取サービスを展開している会社は下記の通りです。
- 出光昭和シェル
- NTTスマイルエナジー
- スマートハイムでんき
- 積水ハウスオーナーでんき
- ミツウロコでんき
- Looopでんき
- ダイワハウスでんき
- 丸紅ソーラートレーディング
- 生活クラブでんき
- スミリンでんき
- コープのでんき
- ブローバルエンジニアリング
- エネチョ
- 一条でんき
- JXTGエネルギー（ENEOS）
上記の参入企業などの中から、売電単価の高い会社やご家庭の用途にあったプランを発表している会社を選び、自家発電した電気などを無駄にすることなく活用していきましょう。
まとめ
今回は卒FITを迎える方や、これから新電力に切り替えようとしている方などで、不安に感じている方などに新電力のサービスや詳細をご紹介しました。
新電力に切り替えることで新たなサービスや、割引を受けることができるようになるので、是非参考に新電力に切り替えてみてはいかがでしょうか？
また、新電力に切り替える際には料金プランの検討と共に、蓄電池やエコキュートなど、更にお得に電気を使用できるものの導入をオススメします。
併用することで、新電力の新たなプランで今までよりもメリットを多く感じることができます。