近年、環境問題や自然災害の観点からも太陽光発電などの再生可能エネルギーについて注目が増しています。ご家庭でもマイホームを購入の際などに太陽光パネルをつけるご家庭も多くなってきているのが現状です。その際によく耳にする「蓄電池」について
「現在太陽光パネルをつけている」という方や
「マイホームを購入したけど太陽光パネルと一緒に蓄電池の購入に悩んでいる」
「蓄電池をつけた場合に得ることができるメリットを知りたい!」という方に向けて
家庭用蓄電池を自宅に設置した際に起きるメリットやデメリットについて簡単にご紹介致します。

蓄電池って一体何なの?

そもそも、蓄電池って一体何なの??と思っている方も多いと思いますが、
蓄電池とは繰り返し充電が可能な電池のことで、蓄電池に貯めた電気は家庭内の電気機器に供給し、家庭用の電気として使うことができます。

充電の仕方は二通りあり、「太陽光パネル発電などから作られた電気」を貯める方法と、
「電力会社などから買う電気」を充電して貯めておく方法とがあります。

家庭用蓄電池をつけた場合のメリットは?

では、私達が家に家庭用蓄電池を設置した場合にどのような点でメリットがあるのかを簡単にまとめてみました。

災害時に停電になっても電気が使用できる

まず、最も大きいのは災害時の停電に備えて電気を貯蓄しておける為、停電時に最低限の電気を確保できる点です。2011年に起きた東日本大震災も記憶に新しいと思いますが、

災害時にはライフラインがストップし、水道・ガス・電気の中でも一番復旧が早いとされている電気でさえ、
9割近くの世帯に電気が戻るのは3日~1週間程度かかったとされています。

その間を避難所などで過ごすのと、貯蓄している電気を使って自宅で生活が
できるのとでは、精神的、肉体的疲労がかなり違ってきます。

これからは災害に備えた家作りが重要視されてきていることもあり、蓄電池はかなり需要が高まっています。

貯めた電気を家庭で自家消費できる

次に太陽光発電などで貯めた電気を家庭内の電気機器に供給し、自家消費ができる点です。

太陽光発電でつくられた電気を家庭内で自家消費できると言うことは電力会社からわざわざ買う電気量が少なくなる為、家庭の電気代の大幅な節約に繋がります。

特に「卒FIT」を迎える方にとっては、売電価格が大幅に下がる為、自家消費に切り替える方が経済的メリットは大きいと考えられています。

夜間の安価な電気を貯めておける

夜間に電気料金を安くできる電気料金プランを使用されている方はさらにメリットがあります。

電力会社は電気の使用量が多くなる時間帯の日中に合わせて電気を供給している為、
電気の使用量が下がる夜間の時間帯に供給している電気が余ってしまうのを避けるために、夜間の電気の使用を促す為の対策として、夜間電気料金を安く設定したプランを用意しています。

その為、夜間電気料金の安いプランに加入されている方は
家庭用蓄電池に夜間の安価な電気を貯めておくことで、その電気を日中に使用し、電気料金の節約に繋げることができます。

また、太陽光発電と蓄電池の設置を検討している方は、エコキュートも合わせて設置すると更にお得になります。

エコキュートは、ガスではなく電気を使ってお湯を沸かす給湯器です。

夜間のうちに太陽光発電で蓄電池に貯めた電気を使って、お湯を沸かせば
日中の高価な電気を使わずに済む為、電気代とガス代の節約に繋がるシステムとなっています。

その際は夜間の電気料金設定の安いプランに加入することをお忘れなく…。

エコキュートの購入をご検討されている方はこちらまで。

家庭用蓄電池をつける時のデメリットは?

では、家庭用蓄電池を設置した場合のメリットは沢山ありましたが、デメリットも無いわけではありません。

次に発生するデメリットについてみていきましょう。

初期費用がかかる

一つ目のデメリットは、家庭用蓄電池を設置する際の初期費用がかなり高額になってしまうという点です。

長期的な目線でいくと、節電効果もあり日々の電気料金は安くなることが想定されますが、初期費用にコストがかかる為、購入をためらっている方やご家庭も多いかと思います。
ですが、年々、地震や災害、水災が増えていることを考えると、経済的なメリットよりも、災害時に備えて設置を検討している方も増えている為、

今後の蓄電池の初期費用も需要にしたがって、下がってくることも予想されています。

設置するのにスペースが必要

次にデメリットとして蓄電池を置くスペースを確保して置かなければならないことです。

家庭用蓄電池は屋内設置用と屋外設置用の2種類に分かれますが、
屋外用の家庭用蓄電池になると重量があるものも多くあり、(※メーカーの商品によります。)コンクリート基礎や簡易基礎の設置が必要になります。

メンテナンス等や設置作業スペースも必要となりますので、
購入の際にはメーカーが定める設置スペースを確認した上で、作業設置スペースの確保が必要になります。

屋内用の蓄電池になると屋内で置けるよう、小さなスペースですむものも出ている為、屋内用か屋外用にするかはスペースを確保した上で検討するのがいいでしょう。

蓄電池は少しづつ劣化してしまう

蓄電池も永久的に使用できるわけではなく、蓄電池の充放電を繰り返していくにつれて少しづつ劣化していく為、充電回数には限りがあります。

蓄電池の寿命は「サイクル」という単位で表されます。

充電と放電を1回としてカウントし、何回繰り返すことができたかというのをサイクルと表します。

サイクルは、蓄電池自体の使用環境やメーカー、種類によって異なりますが、リチウムイオン電池の寿命としては、約10年(4000サイクル)が目安とされています。

ですが、急に劣化して使用できなくなるわけではなく、徐々に劣化していき、少しづつ充電容量が減っていきます。

もちろん、使う環境や種類によっても劣化を遅らせることは可能です。

劣化を防ぐ為の方法として

  • 屋外であるならば、直射日光のなるべく当たらない場所に設置をする
  • 過度な充放電を繰り返さない
  • 蓄電池に対応している太陽光パネルのメーカーを選択する

など、あらゆる方法がありますので、できるだけ長く蓄電池を使用できる環境や方法を考えて購入しましょう。

まとめ

今回は太陽光発電にまつわる「家庭用蓄電池」の設置について、そのメリットとデメリットについて簡単にご紹介しましたが、蓄電池は日々の光熱費の節約にかなり効果的だということがわかった反面、設置スペースや、初期費用の問題もまだまだ挙げられます。

ですが近年、太陽光発電は蓄電池とのセット利用で更に効果を発揮することも注目されており、

増加傾向にある、水害や地震などの万一に備える場合など、経済的メリット以上の効果も期待されている為、需要はどんどん増加傾向にあります。

まずは様々な種類やメーカーの中からご家庭にあった、重量やサイズ、価格帯の物を選ぶことが重要だと思います。

まじめデンキでは知識を持った専門スタッフが各々の家庭のご予算やご要望に合った家庭用蓄電池を選び、最適な商品をご提供いたします。

是非弊社までお気軽にお問い合せください。

まじめデンキ蓄電池・V2H・太陽光発電システム店